ぽこぺんです。
年内のNISA枠がまだ残っていたので、ロイヤル・ダッチ・シェル【RDSB】とユニリーバ【UL】を購入しました。

【RDSB】は言わずと知れた石油メジャー、セブンシスターズの一員で、世界的なエネルギー企業です。
しかしながら、昨今のESG投資の影響で株価は下がていました。
ESGとは、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治)の頭文字を取ったもので、国連がこの観点を重視して投資をすべきと提唱したことや世界的な環境保護意識の高まり、企業の社会市民としての存在意義などから、近年投資の際の企業評価尺度として用いられるようになっています。
実際に、ESGの取組みや評価が高い企業は投資リターンが高いというような研究もあるそうです。
そして、当然に天然資源を採掘するエネルギー企業は評価を落として、株価も下がる(売られる)ということです。
また、シェールオイルの供給が始まったことで、世界的に石油は過剰供給気味で値段が下がっている状況なので、収益環境も厳しくなっています。
とはいえ、配当利回りが6%を超える水準であることと、会社として配当を増加させていく方針であることを謳っていることに好感が持てます。
また、エネルギー産業は参入障壁が高く、資源採掘の上流工程から小売りまでの下流工程までを維持している企業は世界的にほとんどありません。

次に【UL】ですが、こちらも言わずと知れた世界的な日用品企業です。
個人的にはLuxやDoveといったシャンプーやボディーソープのイメージがありますが、紅茶のリプトンも【UL】のブランドです。
似たような企業としてプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)【PG】がありますが、【UL】は新興国での売上が過半を占めるという特徴があります。
日用品というのは、生活水準の上昇による中間層の増加とともに売上の増加が見込めるものですし、ブランドが浸透していると同業他社の商品よりも選好されやすいといえるので、長い目で見ると【PG】よりも有望なのではないかと思っています(【PG】も欲しいですけどね)。
今回、当初の想定より決算内容が悪かったことから60ドルちょっとで推移していた株価が5ドルほど下落したので購入しました。
購入額は【RDSB】で約10万円、【UL】は約6万円ほどの金額ですが、いずれも英国株のADRなので配当の現地課税がありません。
金額的には物足りなさはありますが、初めて保有するには良い価格だったと思います。
また、両社はどちらも英蘭系企業で、英国だけでなくオランダでも上場しており、それぞれ【RDSA】【UN】のティッカーシンボルでADRが存在します。
同じ企業の株ではありますが、オランダ株のADRなので、配当に15%の現地課税がありますので、ぽこぺんの様に配当金目的の購入の場合はご注意ください!
小さな一歩でこつこつと。