ぽこぺんです。
今週木曜日にS&P500が史上最高値を更新しました。
その背景にはFRBが「7月に利下げするのではないか」とか「年内に2回は利下げをするのではないか」という期待から株高になったということです。
株が高くなることは嬉しいことですし、来年の米国大統領選に向けけてトランプ大統領も再選のために株価や景気が重要だと認識しているはずなので、政治面からも株高が期待できるように見えます。
事実、米国は大統領選の前年が一番株価上昇率が高いとか。
足許のマーケットは利下げの催促相場と化しており、多くの投資家が利下げと大統領選を見据えてリスクオン、つまり株を買ってリスクを取っている状況です。万が一FRBの利下げがなければトランプ大統領はFRBのパウエル議長を解任するのではないかという思惑も市場になくはないはずです。

また欧州でもECBのドラギ総裁が利下げを示唆しており、米欧揃って利下げ局面へ突入するかの様相です。

一方で、アメリカに関して言えば、経済指標の悪化や貿易戦争への懸念はあるものの、直ちにリセッション入りすることを示すような経済指標があるわけではなく、過去の歴史に照らしてみれば失業率は低い水準を維持しています。
つまり、実際に利下げが必要なのか、利下げがあるのか、これは誰にもわからないにもかかわらず株価は利下げへの期待先行で上昇していることがわかります。
こんな時に思い出すのはジョン・テンプルトン卿の言葉です。
強気相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中に育ち、楽観の中で成熟し、幸福の中で消えていく
テンプルトン卿はいわゆる逆張り投資で財を成し、日本の高度成長期前に日本株に投資をして大きな利益を上げたことでも知られています。
ぽこぺんがは相場に左右されず、定期的に高配当株を買うという方法を実践しており、逆張り投資のテンプルトン卿とは異なる方法で投資に臨んでいますが、株高のピークでの大量投資を避けるという点では共通していると思っています。
テンプルトン卿の様に相場を読む力や勇敢な行動力はぽこぺんにはないので、毎月一定額の資金投入を行うことで投資を続けているわけですが、今の相場は楽観的な相場になっているような気がします。
楽観によって相場が成熟すれば、その次に待つのは幸福の中で消えていくことになります。
もちろんそれがいつなのかはわかりませんが、相場が悪化することを常に頭に入れて行動することを心掛けておきたいと思います。
小さな一歩でこつこつと。