【変革】PMはマルボロ販売終了へ、RDSは新油田開発着手

ぽこぺんです。


昨日のコロナ感染者は東京で過去最多の2800人超、選手が頑張るオリンピックでは連日金メダル、そんな中で昨日のロイターの記事で対照的な面白い記事を二つ見つけました。

一つはマルボロブランドでたばこを販売しているフィリップ・モリス・インターナショナル【PM】が2030年までに英国でのマルボロブランドのたばこ販売を終了するというものです。
米フィリップ・モリス、英で「マールボロ」販売終了へ 10年以内に=CEO

10年以内になくなることをCEOが宣言している以上は本当に英国ではなくなるんでしょうね。
記事の最後には経営の多角化を進めていくと書かれていますが、先進国での厳しいたばこへの逆風がそうさせていることは間違いないでしょう。
主力ブランドの終了に伴い他のブランドはどうなるのか?
英国以外でも同様の動きが広がるのか?
そして株価はどうなるのか?

ぽこぺんは【PM】は保有していませんが、今でも【MO】と【BTI】というたばこ銘柄を保有しています。
以前からたばこ銘柄は逆風にさらされているといわれ続けてきましたし、それによる低評価がリターンの源泉とも言われています。
今回の逆風は株価にどのように作用するのか気になります。
そしてたばこ銘柄がすすめる事業の多角化とはどのように展開されるのか非常に興味深いです。

もう一つの記事はエネルギー企業のロイヤル・ダッチ・シェルに関する記事です。
シェル、メキシコ湾の新油田「ホエール」開発に着手
メキシコ湾で新たな油田の開発を始めるそうです。
先ほどの【PM】とは異なり従来のビジネスを踏襲している感じがします。
もちろんシェルも石油のような温暖化への影響を伴うエネルギーだけでなく、太陽光のようなクリーンエネルギーにも力を入れていますが、従来の化石燃料のようなエネルギーの方がクリーンエネルギーよりも安価に生産できるということでしょうか。

ただ、この分野もたばこ同様に以前から環境破壊や温暖化への負の貢献が言われているところなので、遠からず変革が求められることでしょう。
日本でも金融当局による気候変動に関する開示義務を有価証券報告書上で果たさせようと議論がされているところなので、一丁目一番地ともいえるエネルギー企業は本業への逆風が強くなることは必至です。
ぽこぺんはロイヤル・ダッチ・シェル【RDSB】株を少し保有していますが、昨年の原油価格の大幅下落に伴う減配によって株価は購入時の60%程度となってしまっています。
高配当に釣られた反省として保有を続けていますが、今後の変革の有無についてはウォッチしていきたいと思います。

かつての主力産業であった重厚長大な産業は今やITビジネスやサービス業に取って代わられたといっても過言ではないですが、オールドエコノミーがどう変革していくのか、または過去の遺物として衰退して消えていくのか、非常に興味深いところです。

ピーターリンチは著書の中で、株価が10倍以上に成長するテンバガー銘柄の特徴としていくつか事例を挙げていますが、そのうちの一つに衰退していく業界や成長が見込めない業界から出てくること言っています。

世はハイテク株ブームでGAFAMなどが話題の中心にありますが、株で儲かることは話題になることとは必ずしも同義ではないというピーターリンチの言に耳を傾ければ、オールドエコノミー銘柄を見捨てるのは拙速なのかもしれません。
またオールドエコノミーから脱却するために多角化することが必ずしもよいとも言えないということではないかと思います。

各社の決算が進んでいますが、そういった視点や長期の動向に注目しながら投資対象を選定していくことが必要ということだと思います。

小さな一歩でこつこつと。

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投稿者: ぽこぺん

30代既婚で子供は1人で夫婦共働き。 「金持ち父さん貧乏父さん」に影響されて、副業と投資による資産形成を決意! アーリーリタイアを目指して副業と投資で資産を作ります‼ 月に数万円しか投資に回せない一般的な会社員が、本当に副業と投資で資産を作り、アリーリタイアできるのか? 日々資産形成について勉強しながらの、リアルな副業・投資をお伝えします。

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