ぽこぺんです。
2月末から先週までの2週間、米国株式相場は大荒れでした。
特に現時点では、先週1週間は歴史的な相場展開だったと言えます。
何しろ3月9日月曜日にNYダウは2,000ドルを超える下落となり、史上最大の下落幅を更新し、2010年のフラッシュクラシュを契機に導入されたサーキットブレーカー(大幅な株価下落時に一時的に取引を中断するもの)が初めて発動されました。
しかしそれだけにとどまらず、3月12日には再度2,300ドルを超える下落となり再度NYダウの下落幅の史上最大額として記録を更新し、サーキットブレーカーが再度発動。
ところが3月13日には1,985ドルの上昇を記録し、史上最大の上昇幅を記録。
まさにジェットコースターです。
最初の暴落を受けて、FRBは緊急利下げを行いましたが、利下げ後の再度の暴落となっており、今回の暴落の引き金であるコロナウイルスには金融政策は効果がないと言われています。
しかし、個人的には今回の暴落にはいくつもの要因があると思います。
コロナウイルスの拡大とOPECとロシアの石油減産交渉決裂などがあると思います。
コロナウイルス
1つ目のコロナウイルスは、毎日世界を騒がせているので、今更説明は不要でしょうが、感染の拡大、死亡者数の増加、見通しのない終息時期などにより世界全体が不安に包まれています。
当然これに伴う経済活動の縮小が株価にも影響を与えるということでしょう。
石油減産交渉決裂
2つ目はOPECとロシアが石油の減産交渉が決裂したことです。
これにより各国は石油の増産に入り、供給量の増加によって価格が下落しているのです。
そこに加えてコロナウイルスの影響で各国への入国制限がが始まるなど、エネルギー需要が抑制されています。
2つ目の理由を基に、軒並みエネルギー株はたたき売り状態です。
30年以上連続増配のエクソンモービル【XOM】は足許で9%以上の配当利回り、ぽこぺんの保有するロイヤルダッチシェル【RDS-B】は13%を超える配当利回りです!
当然これは直近の配当金を基に計算されていますから、減配があれば利回りも下がります。
この配当利回り水準であれば、市場は減配を織り込んでいると言えるのかもしれません。
債務増大
さて、あまり報道されていませんが、米国企業の債務は過去に比べて増大・高水準にあります。
特にハイ・イールド債と呼ばれる信用力の低い企業が発行する高利回りの債券の価格は下落(利回り上昇)しており、信用力の低い企業が発行する債券のデフォルト懸念が高まっているからです。
そしてそのハイ・イールド債を多く発行しているのがエネルギー企業です。
ハイ・イールド債市場から金融市場の不安定化に火が付くと、本当にリーマンショックの様な金融恐慌が現実になる可能性があるのではないかと少し心配しています。
当面の投資方針
さて、ここからようやくぽこぺんの投資戦略ですが、今月からはしばらくの間いつもの投資戦略(毎月投資資金を入金して、1・4・7・10月に高配当株を買う)を次の様に変更します。ちなみに月々の入金は6万円です。
①バンガード米国高配当株ETF【VYM】を1株/月を購入する
②ロイヤル・ダッチ【RDSB】を3株/月(100ドル以内)を購入する
③アルトリア・グループ【MO】を2株/月(100ドル以内)を購入する
④蓄積した資金で1・4・7・10月で安くなった成長株を買う
少額とは言いながら、①分散の効いた高配当ETFを安いうちに買う、②③安くなった高配当株を買います、④これまでと同様のスパンで安くなった高成長株を買うという発想です。
記事の前半でエネルギー株の不安を書いてはおりますが、さすがに今の株価は安すぎると思います。
【RDSB】は過去70年に渡って減配していません。また、仮に配当が半分になっても「13%÷2=6.5%」です。さすがに安すぎる気がします。
【MO】については、全体の下落につられて安くなっているので、ポートフォリオの利回り確保のための買増しです。
たばこ株そのものの先行きは今回の話とは異なるのでここでは論じませんが、利益水準は特段悪化していません。
【MO】でなければ、AT&T【T】が代替の買増し候補ですが、$30を割ってからかなと思っています。
①~③で一定のポートフォリオの利回りを確保して、普段は高くて買いづらい高成長株などを買い増していこうと思っています。
現時点での候補は、
①ビザ【V】
②マスターカード【MA】
③マイクロソフト【MSFT】
④アップル【AAPL】
⑤マクドナルド【MCD】
⑥ジョンソンエンドジョンソン【JNJ】
を考えています。
いずれも株価成長が期待できる銘柄だと思ってますが、①~④は長い目で見れば、将来の連続増配銘柄(配当貴族(25年以上)や配当王(50年以上))になるという期待をしています。
【MCD】と【JNJ】は高成長株とは違うかもしれませんが、普段はなかなか株価が下がらない銘柄ですので、この機に買増せればと思っています。
株価が下がったことを悲観するよりも、この相場を今後の資産成長にどう活かすかを真剣に考える今日この頃ですが、心配と言えば、早期に相場が回復することと自分の入金力が小さいことです。
まぁ相場はいつか戻ってくれないと困るのですが、夏のボーナスまでは今の株価水準でいてほしいというのが本音です。コロナは早く治まってほしいですね。
入金力の小ささはいかんともしがたいですので、コツコツ続けること以外選択肢はないですかね笑
とにかく、退場しないことと継続することを心掛けていきます。
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