ぽこぺんです。
米中貿易戦争の激化や足許の米国失業保険申請件数の予想外の増加を受けて景気のリセッション入りへの懸念が高まっており、市場ではFRBの年内の利下げ予測が高まっており、年内の米国の利下げは既定路線かの様相を呈しています。
実際にいつリセッション入りするのか、利下げが行われるのかは誰にもわかりませんが、リーマンショックから10年以上が経過してる以上、景気サイクルの変化を感じるのは当然です。
さて、実際に景気後退が始まればFRBは利下げに動くことになるでしょう。
そうなると、ドルと円の金利差は縮むことになり、ドル安円高が進むことになります。
その際問題となるのは日銀には対応策がほぼ無いということです。
マイナス金利も量的緩和も実施している中で、理論上は更なるマイナス金利の深堀はあり得ますが、国内景気への副作用が大きすぎて実施は難しいと思われます。
事実、近年は銀行の業績が振るわずリストラなどが話題になっていますし、西武信金の不正融資問題も元をたどれば、融資が伸び悩む中で収益プレッシャーがあったことに起因します。
つまり、銀行は金利が低すぎるせいで、貸出から利息を受け取るという伝統的なビジネスモデルは崩壊し、国債などの運用も同様に利益を上げられていません。また、日銀による量的緩和についても、もはや銀行からお金を借りようという主体がいないため、結局は景気浮揚のために機能しないのです。
もちろん、長期的には日本経済の衰退を予想して円安に傾くという考えを否定するわけではありませんが、リセッション入りした際は短期的に対外純債権国である日本円が買われる可能性は一定程度高いと思われます。
ぽこぺんは毎月4万円を投資に回しており、そのうち2万円をドルに両替しています。しかし、今夏のボーナスのうち投資に回すお金は円のままにしておこうと思っています。
リセッションによる米国株下落と円高が重なれば、いつにもまして安く多くの株を買うことが出来ますので、定期買付は淡々と実行しつつ、キャッシュポジションは円を厚めにしておこうと思います。
小さな一歩でこつこつと。