ぽこぺんです。
トランプ大統領は中国への関税引き上げに次いで、メキシコに対しても関税引き上げを明言していました。
これはメキシコから米国への不法移民の流入に対して、メキシコが何も対策を取らないことによるものとトランプ大統領は発言してきました。
ところが、8日にメキシコが不法移民対策や国境警備を強化することに合意したとしてメキシコからの農産品を大量に購入することを明らかにしました。
これを受けて先週金曜日の米国株式市場は大幅に上昇しました。
実際にトランプ大統領が言うような合意がメキシコとの間であったのかという点については、メキシコ側が何も発言していないので、現時点ではトランプさんの発言しかないということになりますが。
もちろん、先週末の相場上昇はメキシコとの合意のみならず、FRBの利下げへの期待も相場を押し上げる要因になっていると考えられます。
今年秋の大統領選に向けて、トランプ大統領は各国との貿易交渉で自分の成果を強調することを戦略の一つとしています。現に先日の来日時には安倍首相と会談して「日本との貿易交渉合意は8月の参院選まで待つ」と言っており、参院選後は日本も何らかの合意をするか、激しい貿易交渉を行う必要が出てくるでしょう。
トランプ大統領の発言は事前に予想することが困難ですが、現状の様にマーケットが景気後退入りの疑心暗鬼にかかっている状態だとことさらに発言への反応が大きくなるものです。
従って、発言次第ではマーケットにプラスにもマイナスにも大きく作用する地合いとなっています。今月末には大阪でG20が開催されますが、その際の最大の注目は米中会談です。
米中の会談で何らかの合意がなされるか、はたまた更なる対立の激化となるのかは誰にもわかりません。
対立激化となれば絶好の買い場と捉えた方が良いでしょう。
逆に、事前にリスク回避の名目で持ち株を売却すると、何らかのプラス材料が出たときに大きな機会損失となる可能性があります。
小さな一歩でこつこつと。