ぽこぺんです。
昨日はハイテク、キャッシュレス、そして個人的に買増したマクドナルド【MCD】の2020年初からの株価と配当利回りについて掲載しました。
結論的には、市場平均程度の株価下落率(市場平均並みなので大きな下落ではあります)ということ、それに伴う配当利回りの上昇が確認できました(ただし現在の配当水準が確保されるという仮定の下です)。
しかし、配当利回りはも高配当というにはいたらず、大きくは上昇していませんでした。
今日は、市場平均よりも大きく株価が下落し、元々高配当であった石油株とたばこ株について掲載したいと思います。
このあたりの銘柄はぽこぺん自身も保有しており、高配当銘柄への投資家としては興味と関心が大きいところです。
①エクソンモービル【XOM】

ぽこぺんは保有していませんが、連続増配・高配当銘柄として多くの投資家さんが保有していると思われる超有名銘柄ですね。
年初の$70.90から$36.95へと47.88%の下落。
配当利回りは足許で10%を超えて、3月23日の終値で計算すると11.19%になりました。
原油価格の下落に伴って、今後の利益・配当が疑問視されていることが表れていますね。
新規投資なら減配リスクを考慮して資金を投じるべきか考えられると思いますが、既に保有している方々は投資を継続するか難しい判断を迫られている銘柄ということになるかもしれません。
②ロイヤル・ダッチ・シェル【RDSB】

こちらも【XOM】と同じような状態で、年初$60.68から$29.77へと約半額になっています。
それどころか、3月18日の終値では$20を割込んで、株価は3分の1となりました。配当利回りは20%近くになりました。
ぽこぺんも大きく含み損を抱えていますが、先週配当の支払いが行われ、1株あたり$0.94の配当金が支払われました。これは減配なしの支払いとなりました。
直近の配当支払いは減配なく支払われましたが、収益環境が厳しいのは変わりませんので、今後はどうかという点は引続き不透明です。
とはいえ、CEOがドルベースでの増配をコミットしていることと、70年に渡り減配していない(原状維持と増配)という実績は信じたいと思っています。
ぽこぺんは今月からしばらくの間、毎月2株程度購入し、(減配がないという前提で)配当利回りの押上と取得単価の引下げを続けることにしました。
③フィリップモリス・インターナショナル【PM】

続いてたばこ銘柄です。
【PM】は年初の$85.19から$69.15へと18.83%下落しています。
株価は下落していますが、下記の2銘柄と比べると、株価下落はマイルド(=配当利回りの上昇も緩やか)となっています。
【MO】の様にビジネスを米国のみで展開してるわけではないので、コロナの悪影響を分散しているということなのでしょうか?
ぽこぺんは保有したこと&当面保有する予定はない銘柄ですが、保有していた方にとっては、たばこ銘柄の中では株価下落のダメージが相対的に小さいという結果になっているのではないでしょうか。
④アルトリア・グループ【MO】

こちらは【PM】から分離して基本的に米国のみでのビジネスをしている明けですが、株価は年初の$49.25から$36.64へと25.60%の下落となっています。
配当利回りも10%を超える瞬間がありましたが、足許では9%程度です。
50年を超える連続増配銘柄として配当王になっている銘柄ですが、今回の下落では大きく売られています。
ぽこぺんの保有平均単価が$43程度ですから、配当王を信じて、こちらも今月から毎月2株買増しています。
やはり、配当は魅力ですね。
株価が下落すると特にそう思います。
⑤ブリティッシュ・アメリカン・タバコ【BTI】

こちらもぽこぺん保有銘柄です。
年初の$42.87から$32.32へと24.61%の下落となっています。
ぽこぺんがの保有平均単価が約$31ですが、$30を下回った瞬間もあったので、【RDSB】や【BTI】の様に数株程度毎月買増してもいいかもしれないと思い始めています。
配当利回りも上昇していますが、【MO】と同じような水準です。
一方で、現地課税がないADRである【BTI】の方が、手取りベースでの配当利回りは高いので、配当という点ではこちらの方がメリットが大きいかもしれませんね。ただしこちらは連続増配銘柄ではありませんのでご注意を。
石油はOPECとロシアの協調減産交渉が決裂したことから、世界的に価格が下落しており、収益環境の悪化に歯止めがかからない状況になっています。
従って、配当の維持や連続増配という点では注意が必要です。
一方で、こうした銘柄は社会の基盤でもあるので、なくなることはないのではないかと思っています。
石油に依存した社会構造を世界的にクリーンエネルギー等に換えることは相当時間がかかるでしょうし、今回の原油安は安価なエネルギー調達を可能にするため、むしろ社会の石油依存を高める(石油からの脱却を遅らせる)のではないかと思います。
たばこ銘柄については、コロナウイルスの影響で相場全体の下落に引きずられている面と、コロナ問題前からたばこ銘柄には逆風が吹いていたという面があると思います。
これに加えて、コロナは喫煙者の重症化率が高いとの噂があります。これは、喫煙者が喫煙による基礎疾患を抱えていることと、コロナの症状が肺炎という形で発症することと関係しているのかなと考えますが、こういった話が世界的に拡大すると、やはりたばこ銘柄の収益環境もより不透明さが増すことになりそうです。
今回取り上げた石油とたばこ銘柄ですが、収益環境の悪化と不透明さが増すという状況を織り込んで、株価の下落と配当利回りの上昇があるということを理解して投資の判断が重要ということだと思います。
クリックしていただけると嬉しいです。
小さな一歩でこつこつと。