ぽこぺんです。
4月も3週目が終わり、来週1週間を過ぎればゴールデン・ウィークに突入します。
今年は10連休で例年よりも長い休みとなりますが、新入社員や新入生、転勤等で環境が変わった人にとっては、ようやく一息つけるのではないでしょうか。
とはいえ、最近は働き方改革や生産性の向上が叫ばれており、ぽこぺんが新入社員だった頃に比べると、残業が減っているおかげか、連休は休んで過ごすという人が減ってきているなぁと感じます。
政府を挙げて取り組んでいる働き方改革が徐々に浸透してきているように感じ、ニュースなどを見ていると、働き方改革によって残業は減ったが、労働時間が短くなったせいで会社としての仕事が回らないという話も耳にします。
しかし変わらないのは日本の生産性の低さです。
日本は他の先進国と比べると相変わらず生産性が低いままのようです。
不思議なのは、コストを削減して効率を上げるように社会が変化してきているのに、それでも日本の生産性が低いままだということです。
確かに、働き方改革は最近の取り組みなので、成果が出るには時間がかかるかもしれません。でも日本は昔からコスト削減能力が高い国として知られており、かつてはトヨタ式の「改善」を見習いに欧米の経営者が学びに来るほどでした。
ぽこぺんもコストを減らすということの重要性は認識していますが、それには一定の限界があるというように思います。
つまり、みんながんばってコストを削減してきたけど、これ以上生産性が上がらないということは、コスト削減ではなく、成果のに問題があるのではないかということです。
例えば、レストランで食事をする際、海外であればウェイターにチップを払いますが、日本ではそんなことしませんよね。これを経済的な視点で見ると、海外のウェイターはレストランからの給料と別にチップを手にしています。一方で日本のウェイターはレストランからの給料のみが支払われます。
投入したコスト(労働力)は同じでも成果(収益)はチップの分だけ海外の方が大きくなります。
これは、チップを支払う社会が良いということではありません。
適切な対価を得て働くこと、適切な対価を顧客に要求できる社会であるべきだということです。
最近はコンビニにアルバイトが集まらないという話題がニュースになっていますが、これは我々がコンビニ店員に多くを求めすぎだからではないでしょうか?
日本のコンビニは(小売業ですが、)多くのサービスを提供しており、1人の店員が行う仕事は多岐に渡りますが、サービス要求のレベルが高い日本の顧客は、あらゆるサービスに最高を求めがちですし、それが当たり前だと思っています。
どんなに多くの作業をこなしてもアルバイトの時給は変わらないですし、それどころか、ちょっとでも失敗したり作業で手間取れば客からクレームを受けます。
これでは働きたいと思う人がいなくても当たり前です。
2020年には東京オリンピックが開催されますが、「おもてなし」として無料のホスピタリティーを強調するばかりでなく、サービスに対して適切な対価を支払い受取る社会に変化してほしいと思います。
そうすれば、日本のサービス業への投資がもっと魅力的になると思います。
小さな一歩でこつこつと。
