ぽこぺんです。
米国株が株高となっています。
昨年末の一時的な下落はありましたが年が明けてからは着実に値を戻しており、もたつく日本株とは対照的です。
とはいえ、リーマンショック後からの株高局面はかなり長期に渡って続いていますので、近い将来リセッションに入ったときでも将来を見据えて、落ち着いて投資を続ける心構えを備えておきましょう。
日本証券業協会の調査で個人投資家に対する意識調査がありました。
その調査の中で行動心理に関する項目がありました。
まずは、近視眼的行動に関する調査結果です。


冷静に考えれば、1年後に確実に11万円がもらえるのに対して、今もらった10万円は年率10%のリターンがあって等価になります。
現在の日本ではリスクなしに年間10%のリターンは現実的にはあり得ないので、今すぐもらう10万円より1年後の11万円もらうほうが賢い選択です。
調査結果を見ると、女性よりも男性の方が今すぐお金を手に入れたがる傾向が分かりますし、若年者よりも老齢者のほうがすぐにお金を手に入れたがる傾向が分かります。
この質問に対して一番合理的な行動をするのは20代~30代の女性です。

次に損失回避傾向に関する調査結果です。


全体として男性よりも女性の方が「そう思う」(投資をしない)と回答した割合が多く、「そう思わない」(投資をする)と回答したのは20代~30代の男性が一番多くなっています。
質問に対する合理的な回答は、期待値で考えることで導かれます。
1年後に半々(50%ずつ)の確率で2万の儲け(12万円になる)と1万円の損(9万円になる)が発生するということは、この投資に対する期待値は10万5千円です。
※12万円×50%+9万円×50%=10万5千円
期待値が元手より大きくなるので、この投資を行うことが合理的な行動と考えられます。従って、一番合理的に行動するのは20代~30代の男性ということになります。
ここでぽこぺんが思うのは、この先、株式市場の暴落があっても、可能な限り冷静で合理的に行動する心構えを持つべきだということです。
市場がパニックに陥ていても、良い会社に淡々と投資を続け、将来リセッションを脱した時に資産を成長させるために行動することです。
また、バブル期の最高値38,957円からその6割程度に回復するのがやっとの日本株よりも、暴落しても高値更新を続ける米国株の方が投資対象として合理的です。
なお、同調査によれば5,000人への調査の結果、保有している株式の種類は上図のようになっており、非国内上場外国株への投資は回答全体の3.8%しかなく、大半は国内上場株に投資している状況です。
また、右下に回答者数(3,991)がありますが、5,000人への調査ですので、全体の約20%は株式投資をそもそもしていないもの考えられます。
株を持たないという選択は、資産形成をするためには合理的な行動とはいえないものです。
市場がパニックに陥って株価が暴落したときに喜んで株を買えるように、株価が高い今のうちから暴落を頭の中でシミュレーションして、優良企業の目星をつけておけば、本当にバーゲンセールだと思えることでしょう。
あとは勇気を出すだけです。
小さな一歩でこつこつと。
