ぽこぺんです。
日経新聞によると、2019年の日本の出生数は90万人を割り込む見通しとのことです。
記事によると、日本の女性は40代が907万人、30代が696万人、20代が578万にんで日本全体で出産適齢期の女性が減少しているとのこと。
そして、出生数が90万人を割り込む時期は、国立社会保障・人口問題研究所の2017年の予測よりも2年早いとのこと。

出生率は2005年から少しずつ回復していましたが、政府が目指す1.8には程遠く、足許では再び低下しています。
今の現役世代は今の高齢者を支えるために多額の社会保障費を支払っており、今月から始まった消費税の増税も増え続ける社会保障費の手当に充てられるわけです。
その一方で現役世代は給料が増えず、というよりも手取りは減少し、自らの生活を維持するのに精一杯といったところでしょうか。
これだけでも十分悲惨なわけですが、現在の現役世代は高齢者となった後も十分に年金はもらえないでしょう。だって今の子供が少ないんですから、このままだと今以上に将来の現役世代は大変なことになりそうです。

日経新聞のこの記事に関してツイッターを眺めると、多くのリツイートがありました。
ザっと眺めると、主な意見は以下のようなものです。
・国は高齢者保障ばかりに力を入れて、現役世代に厳しい
・国や大企業は現役世代や子育て世代に補助をするべき
・こんな国では将来が不安で子供を産めない
・産んだとしても将来子供が(今より厳しい経済状況に置かれて)かわいそう
・国は就職氷河期世代への対策を打つのが遅すぎた
といった感じです。
中には、子供が多かった時代に方の意見として、
・子供が多い、人が多いと代わりはいくらでもいるという風当たりがつらかった
という意見もありましたが、おそらく現役世代の方のコメントが多いようで、現役世代への手当を訴えるリツイートが圧倒的に多かったです。
さて、前置きが長くなりましたが、そういった状況を考えると、リタイア後は海外生活も検討しなくてはいけないのかもしれません。
以前から、定年退職した日本人がのんびりとマレーシアやフィリピンなどの東南アジアの国でリタイア生活を送るというのはありました。しかし、今回の記事を読んで、改めて将来を考えると、そうした生活がリタイア後の当たり前になるかもしれないと思うようになりました。
ツイッターで多くの方がコメントしているように、既に日本の現役世代の負担は相当大きく、子供が生まれない・産めない社会状況を鑑みれば、今後は国家を運営していくために高齢者の労働と高齢者からの徴税も必要になってくるのは必然です。
今回の記事と時を同じくして、日経新聞では厚生労働省が70歳まで働く方針を検討しているという記事もありました。
また、少なくとも現在の高齢者は現役世代や若年層よりも平均すれば、圧倒的に多くの資産を持っていることが分かっています。
現役世代からの徴税が限界を迎えれば(既にほぼ限界だと思いますが)、そうした高齢者の資産からも徴税することが必要になってくるでしょう。
そしてそのような制度が現実になれば、今の現役世代が高齢者になったとしてもなくなることはありません。
税金などの国にとっての収入は、一度始まればなくなることはまずありません。
つまり、今現役世代である人々が高齢者への負担を求めても、時間差でその負担は自らに降りかかります。
さりとて、今現在子供の数が少ない事実は変えられないので、将来の現役世代が増えないという事実は変わりません。

そんなことを考えていると、物価の安い海外、税金の安い海外に移住しないと、高齢になってもリタイアできず、資産を持っていても税金で持っていかれてしまうのではないかということを考えてしまいます。
現に富裕層は海外に資産を移したりしているのでしょうが、いつまでも老人福祉国家を続けると、現役世代に活力がない国になってしまうのではないかと心配になります。
もちろん日本は民主主義国家なので、文句を行くなら選挙に行け!
ということなのでしょうが、政治家も当選するためには人数の多い高齢者からの集票が重要で、「現役世代のための~」「子育て支援の~」と口では言いますが、現実は財政の事情で高齢者支援か現役世代支援かを選ばないといけないため、「高齢者支援を諦めて現役世代支援に切り替えます!」とは言えないし、実際そんなことしないので、そもそも投票する人や政党がどれだけいるのか…。といった気がします。
今の日本の窮状を変えるには、選挙制度とか、税金の使い道とか、福祉のあり方とか多くの大きい物事を変えないといけないという気がしていますが、同じくらい変わらないという諦めもあります。
選挙の投票率が低いのも、そういった思いの表れではないかと思ってしまいます。
と、色々と書きましたが、要するに今の現役世代の将来は、経済的には今の高齢者よりも厳しそうなので、日本を飛び出すという選択肢も頭の片隅に入れて生きていく必要がありそうだと思います。
また、そうしたことも視野に入れながら資産形成に励む必要がありそうです。
小さな一歩でこつこつと。