ぽこぺんです。
昨日から連続増配している米国株ベスト10をお伝えしています。
今日は第9位です。
連続増配期間は58年の【VVC】ベクトレンです。
ご存知でしたか?
恥ずかしながらぽこぺんは昨日に引続き知らない銘柄でした。
どのような銘柄なのかを見ていきましょう。

①どんな会社
昨日に引続き、YahooFinanceで確認してみました。
ベクトレンはエネルギー供給事業を手掛ける米国の持株会社。子会社ベクトレン・ユーティリティ・ホールディングス、インディアナ・ガス、サザン・インディアナ・ガス・アンド・エレクトリック、ベクトレン・エナジー・デリバリー・オブ・オハイオを通じてインディアナ州とオハイオ州で天然ガス提供・輸送サービス、電気送電・配電事業を展開。
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/profile/VVC
ということで、米国内でガスや電気を供給する公益セクターに属する銘柄であることが分かります。
公益セクターであれば、いかにも安定配当というイメージですね。
しかし、調べてみると今年に入って【CNP】Center Point Energy合併しており、現在は【CNP】としてNYSEに上場を続けており、【VVC】は今年2月に上場廃止となっています。
そこで【CNP】の企業情報をYahooFinanceで調べてみました。
センターポイント・エナジーは米国の公共事業持株会社。送電・配電部門はテキサス州メキシコ湾沿岸地域で電力を供給する。天然ガス部門はアーカンソー、ルイジアナ、ミネソタ、ミシシッピ、オクラホマ、テキサス州で一般家庭、商業・工業顧客に天然ガスを、競合天然ガス販売部門は非規制天然ガスの小売・卸売り、パイプライン輸送を展開する。
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/profile/CNP
合併によって、【CNP】は全米40州で事業展開することとなり、合併後の総資産は約$290億で従業員約14,000人の規模となりました。
合併後も事業の基本は変わらず、その中心は発送電、天然ガス販売、及びそれらのインフラ管理・修理等となります。
②売上高と純利益

合併して存続しているのが【CNP】のため、上図は【CNP】の売上高と純利益です。存続会社とはいえ、合併前の会社の売上高と純利益期にどれだけ意味があるか疑問ですが、一応見てみました。
公益株の割には安定性に欠けるように思います。
純利益に凸凹があり、2015年には赤字を出しています。
現時点では合併したばかりですので、合併後の業績がどうなるのかまだまだ見通せないですが、どのような会社と合併したかは知っておいて損はないはずです。
③EPSとDPS

引続き【CNP】のEPSとDPSを示しておきます。
合併前の【CNP】も13年連続増配を達成していましたが、業績のアップ・ダウンが激しいですね。
これだと【VVC】の魅力がイマイチ伝わらないと思いますので、【VVC】のホームページから2000年~2018年までの配当が掲載されていたのでお示ししておきます。

ぽこぺんの私見ですが、合併前の両社とも増配を続けてきていることを考えると、今後も増配を続けてくれるような気がします。
また、人口が増加する米国ですので、ガスも電気も需要が急減するようなことは現実的ではないです。
それでも観察した方が無難ではありますがね。
公益セクターなので他のセクター銘柄に比べれば安心感はありますが、旧【CNP】の不安定な業績と、足許では合併後の【CNP】でPERが40倍を超えています。公益セクターとはいえすぐに買うには若干の不安を覚えます。
しかし、【VVC】はこれまでも合併を続けてきており、それでも連続増配を途絶えさせずにいる点は評価に値するでしょう。
米国株全体が高いという地合いではありますが、税引前の配当利回りで3.7%程度です。
ぽこぺんとしては、高望みすぎるのは重々承知とはいえ、5%程度の配当利回りがほしいところで、是非とも公益セクター株が欲しいのですが株価が下がるのを待たないとこの銘柄を手に入れるのは難しそうです。
それでもウォッチ対象として今後も定期的に見ておきたい銘柄です。
小さな一歩でこつこつと。