ぽこぺんです。
ぽこぺんも米国株投資を始める前から知っている銘柄、世界中の誰もが知っている会社、マクドナルドを今日はみてみたいと思います。
オマハの賢人と呼ばれるウォーレン・バフェットも持っている銘柄としても有名ですが、ぽこぺんも昔から欲しいと思っている銘柄の一つです。
その理由は簡単で、2008年のリーマン・ショック時に世界中の株が大暴落する中で、暴落しないどころか値上がりした銘柄として、当時経済ニュースに出ていたことが記憶にあるからです。
公益株のようなディフェンシブ銘柄とは少し異なると思いますが、まさに世界で通用するブランドを持った優良企業です。
では早速どんな銘柄なのか見ていきましょう‼

①どんな会社?
言わずと知れたファストフード界の巨人です。
マクドナルドは1948年にマクドナルド兄弟によって米国カリフォルニア州でドライブスルー形式のハンバーガーショップとして始まりました。
そして、そのハンバーガーショップでは作り置きによって客の注文にスピーディーに商品を提供するという”Speedee Service System”によって15セントでハンバーガーを提供していました。
しかし、実際にそのマクドナルドを世界的な大企業に育てた人物として有名なのはレイ・クロックです。
彼は元々はミルクシェーキミキサーのセールスマンでしたが、マクドナルドのビジネスに魅せられ、マクドナルド兄弟からその権利を買取り、フランチャイズ展開することで世界にマクドナルドを広げた育ての親であり、創業したマクドナルド兄弟よりも有名な人物です。
これは、マクドナルドの看板とシステムを使わせてあげる代わりに、売上金の一部をもらうよ。とうことで、個々のフランチャイズ店が仮に赤字だとしても、売り上げがある以上は【MCD】自身にはお金が入ってくるという素晴らしいシステムです。
実際に【MCD】のビジネスモデルは、フランチャイジーからのフランチャイズ料金によって収益の大半をあげていて、所謂、直営店からの収益はそれに比べると小さいものです。
以前、チキンナゲットを製造する中国の食品工場で使われている鶏肉にカビが生えているとか、不衛生な管理が行われているとして日本マクドナルドが世間に非難された際、日本マクドナルドのカサノバ社長が「我々は被害者」とマスコミに訴えて更に非難を浴びたことがありました。
この時、フランチャイズ契約をしているオーナー達からも大きな苦情と社長の退陣要求があったといいます。
これは、赤字でも売り上げの一定割合を日本マクドナルドに支払うオーナーにしてみれば当然の怒りだったのです。
②売上高と純利益

売上高は漸減しているように見えますが、利益は右肩上がりになっています。
これは、【MCD】が掲げた利益率を40%まで上げるという目標の効果がではじめているとうことを示しています。
外食産業として40%の利益率は非常に高い数字だろうと思います。
従って、売り上げが下がり気味ということよりは、利益率を上げるためムダを削減しているというところでしょうか。
いずれにしても、しっかりと利益を出していて、しかも増益傾向なので全く問題ない収益状況と言えると思います。
③EPSとDPS

EPSもDPSもきれいに右肩上がりになっていることがわかります。
配当性向も足許では50%台となっており、まだまだ余裕を感じる数字です。
近年のEPSの成長には自社株買いが大きく貢献しています。
【MCD】が自分の会社の株を買って、実質的な株数を少なくしているわけですね。少なくなった株数で利益を割るので一株当たりの利益、つまりEPSは大きくなるということです。
つまり、配当を増やすだけでなく、自社株買いをして株主還元をしているわけです。多くの米国企業が自社株買いで株主還元していますが、【MCD】ももちろんやってます。
米国では行き過ぎた自社株買いを規制しようという議論(正確には自社株買いするお金があるなら従業員の給料に回せという議論)があるようです。
【MCD】は昨今の低金利を利用して借入をして自社株買いをしています。
その影響でBPS(一株当たり純資産)はマイナスとなっています。
普通であれば債務超過?となるところですが、調べてみると米国優良企業では時々みかけることのようです。
安定したキャッシュフローを持つ【MCD】なら、財務諸表上BPSが一時的にマイナスでも、計画的な借金であり、問題なく借金返済ができるということだと思います。
まぁ、余裕があるからこそ借金してまで株主還元するわけで、本当に経営が危なければ配当金を支払うどころではないですからね。
④長期での振返り
ご覧いただいたとおり、【MCD】はかなりの優良銘柄といえると思いますが、念のため長期での株価と配当の推移を振り返っておきます。

2000年代に入ってからの株価は概ね右肩上がりで、近年はそのスピードが上がっているようです。

配当も1999年の$0.2から2018年現在の$4.19まで19年連続増配を続けています。
何より心強いのはドットコム・バブルのころから増配をはじめて、リーマン・ショック時にも増配を続けてきたという点です。
足許では割高感があり、なかなか買いづらい気もしますが、そんなことを言っている間に更に株価は高くなってしまいそうですね。
連続増配銘柄という点もさることながら、配当も株価も成長する銘柄として、割安度合いを見て買いたいと思っています。
【MCD】は正にバフェットの言う通り「素晴らしい企業をまずまずの値段で買う」という言葉が一番当てはまる銘柄だと思います。
小さな一歩でこつこつと。