ぽこぺんです。
2019年の10連休企画として連続増配している米国株をお伝えしていますが、今日は10連休最終日。
ということで、連続増配記録第1位、最も長い連続増配をしている銘柄です。
その銘柄は【AWR】アメリカン・ステーツ・ウォーターです。
連続増配はなんと64年です!
恥ずかしながら、やはり最後の銘柄もぽこぺんは連続増配銘柄を調べるまで全く知らないものでした。
どんな会社なのかを見ていきましょう。

①どんな会社?
アメリカン・ステイツ・ウォーターは米国の持株会社。子会社の通じて事業は、水道、電気、契約サービスに分かれる。水道事業は水の購入、浄水、配水をカリフォルニア州で展開、25万7,102世帯に水道サービスを2万3,615世帯に電力を供給。また陸軍訓練センターや空軍基地の上水道・下水道システムの運営、保守、改良・交換サービスを行う。
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/profile/AWR
カリフォルニアを中心に水道事業を営む会社ですが、顧客に陸軍もいるというのがちょっと驚きでした。メインの事業地域のカリフォルニアは【NWN】でも書いたように人口が約3,800万人ということで、国と言っていいレベルです。
傘下にはGolden State WaterとAmerican States Utility Servicesを持ち、前者はノースカロライナとサウスカロライナで約26万人に水道事業を提供しており、後者はインフラメンテナンスと排水収集事業を営んでいます。
【AWR】は1921年創業で100年近くの歴史のある会社ですが、足許で約$25億7千万という時価総額で、企業規模としては中規模です。
日本だと水道事業は各自治体が行っているので、上場企業が水道事業を行うというのはあまりピンとこないですね。
②売上高と純利益

売上も利益も若干の変動はあるものの、ほぼ不変ですね。
株価としては上がっていますが、特段大きく利益が上がっているというわけではないようです。

当然ながら営業利益も安定しておりますが、利益率の高さは少し驚きです。
競合が少ないからこういう数字が出せるのでしょうか?
いずれにしても非常に安定した売上と利益を出していると考えて問題ないでしょう。
さすが連続増配歴1位といったところでしょうか。
③EPSとDPS

DPSもEPSも売上と利益同様に全く問題ない水準です。
直近で配当性向が上がっているように見えますが、それでもようやく60%台ですから心配はないと思います。

キャッシュフローについては一見すると良いとは言えないようにも見えますが、これは設備投資にお金がかかるインフラ企業の宿命でしょう。
しかし、安定した収益と競合がほぼいないという前提で考えれば、キャッシュフローはかなりコントロールが効くと考えられますので、心配ないのではないでしょうか。

長期のチャートを載せてみましたが、2010年過ぎから急激に株価が上昇しています。
配当利回りは足許で1%台半ばの水準です。
ここまでくるともはや株というより債券ですね。
株価が上がり始めた時期も、リーマンショック後の米国の低金利政策開始に概ね一致するの絵はないでしょうか。
米国長期債と利回り水準を比較するくらいの気持ちで見るべき銘柄なのかもしれません。
これくらい安定している銘柄ならば、本当に一生ものの資産になりますね。
長きに渡る増配が出来るのはその証左かなと思います。
小さな一歩でこつこつと。