ぽこぺんです。
先日フジテレビの「とくダネ!」で日本人の給料が安すぎるという報道があったようです。
あったようですというのは、そういう内容の放送をしますという番組冒頭の説明までは見ましたが、その後家をでたため実際に視聴できていないからです。
SNSなどを見ていると給料が安いという投稿は山ほどあります。
そんな中で見かけるのは税金の高さ・社会保険料の高さなど、給料の多寡以外に可処分所得を小さくしてしまう要因についての不満もよく見かけます。
ぽこぺんが愛読している『金持ち父さん貧乏父さん』でもロバート・キヨサキ氏は税金を如何に適法な範囲で軽減するかということの重要性を説いています。
子供のころからの身近さの問題なのか、消費税が0% → 3% → 5% → 8% → 10%と上がっていくと税金の高さを実感しますが、それよりも税率が高い所得税は実はあんまり気にしていないサラリーマンって多いと思います。
とうことで、日本の所得税について調べてみました。

国税庁の調査によれば、日本人の平均給与は376万円(男性:462万円、女性:229万円)ということですから、上の表で見れば概ね税率20%(所得金額:330万円~695万円)ということでしょう。
20%の税率ということは日本株の配当金や売却益に対する課税額とほぼ同じです。
仮に所得が600万円であれば実際の税額は、
(600万円-427,500円)×20%=111万4,500円
という計算です。
実際にはこのほかにも所得から控除されるものがありますし、社会保険料は考慮されてませんので、実際の可処分所得を表しているわけではないですが、概ねこのように計算されます。
この計算方法に従うと、年収1,000万円の場合の税額は約280万円、900万円だと税額は約192万円ですから、年収1,000万円の場合の可処分所得は約720万円、年収900万円の場合は708万円です。
1,000万円プレーヤーになっても実はその手前の方が効率よく稼げるなんて言われるのはこのためですね。
年収900万円を超えると33%の税率っていうのは高いですよね。
日本は累進課税制度なので、稼げば稼ぐほど税率が上がります。
多く稼いだ人には相応に税の負担をお願いするという考えのようで、これを垂直的公平というらしいです。
一方、消費税の様に誰でも一律同じ税率が適用されるものは水平的公平と言われるそうです。
今回は税制についてどうこう言う気はないですが、900万円以上稼ぐと税負担は10%も上がるので、夫婦共働きが当たり前の現代では1人が1,000万円稼ぐより、500万円×2人の方が所得税の観点からは効率が良いと言えますね。
優秀な人ほど給料が高いのでしょうが、仕事の能力に比例して手取り額が報われるという訳ではないので、激務をこなして評価され出世するということが正解というわけでもないのですね。
なお、仮想通貨やFXの利益も給料と合算して所得とされます。
なので、年収800万円の人が仮想通貨やFXの利益で100万円稼ぐと税率が上がるので注意が必要です。
サラリーマンの場合は仮想通貨やFXの利益は20万円まで非課税ですが、それを超えると上記の様に税金が発生しますから、1年間の益出し額には注意したいですね。
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