ぽこぺんです。
世界的にコロナワクチンの接種が進む中で米国の株価は史上最高値を更新しています。
結局2020年3月の急落から1年に渡って株価は上昇を続けたということになります。
株価は実体から乖離して上昇していて高すぎると言われていますが、それ自体はコロナ前から言われていたことなので、コロナ前と変わっていません。
そんな相場上昇を支えていたのは、グロース株の大きな株価上昇です。
グロース株とはつまりハイテク株と言われるものですね。
日進月歩の技術革新によって、ハイテク株への高い期待から株価は成長しました。
確かに、GAFAMなどの個人でも身近に利用できるサービスを実感すると時代は大きく前進しているなぁと実感することがあります。
例えば、ぽこぺんの努める会社は社内的にGoogleを全面的に採用しており、メールはGmailでデータはGoogleドライブに保存されます。
更にスマホはappleのiPhoneを使い、パソコンはMicrosoftのsurfaceを使いながら、Amazonで何でも通販購入します。
Facebookは使っていませんと言いたいところですが、Instagramはアカウントを持っています(InstagramはFacebook社の傘下)。
なんとハイテクな世界で生活しているのでしょうか。
と言いたいのですが、日本では導入されていないサービスはたくさんあります。
例えば、フードデリバリーのウーバーイーツはコロナの影響で一躍メジャーになりましたが、本来のウーバーはライドシェアサービスを提供する会社です。
車で移動したい利用者と自家用車などの所有をつなぐのがウーバーのサービスです。
車の運転手は一般人ですが、移動したい人を車に乗せて移動させてあげることでお金を稼ぐのです。
このフードデリバリー版がウーバーイーツという訳です。
しかし、日本では本来のウーバーよりもウーバーイーツのほうが有名です。
なぜなら、日本でウーバーに登録して一般人が運転手となることは白タク行為として違法になるからです。
日本では旅客運送をするためには、タクシーの様に二種免許と営業免許が必要なのです。
また、Amazonは本拠地米国ではAmazonGoとうい無人コンビニを展開していますが、日本では実験的に東京などの都心で類似サービスを日本企業が試用している程度です。
無人店舗なんて、労働人口減と治安が良い日本には打ってつけに思えますが、キャシュレス決済が原則となっているため、キャッシュレスの進展が遅れている日本ではなかなか広がらないでしょう。
他にもドローンや自動運転などの技術も規制のハードルをクリアしないといけません。
このように、日本ではがんじがらめの規制や新しいものをなかなか受け入れない文化に起因してハイテクサービスを現実に提供するハードルが高く、結果として導入が遅れているという事実があります。
また、そうした背景があるからこそ、日本では企業による新しいサービスが生まれづらいという問題もあります。
結果として、今の日本は世界の先端を行く技術やサービスをすぐに利用できない環境となっています。
日本にいる米国株投資家としては、現地で次々に打ち出される新サービスを見聞きすると、ついつい夢物語に聞こえてしまう時があるのですが、上記のような点を意識しておかないと、世界の変化に気づけないままおいて行かれる恐れがあります。
これはとりもなおさず、今後成長する銘柄への投資機会に鈍感になるということでもあると思います。
仮にニュースとして知っていても、社会の変化を感じることが出来る環境にいることと、頭で理解するだけとでは大きな違いがあるはずです。
その次に展開されるサービスや需要がある分野などを予想するという点でも大きなハンディキャップとなるはずです。
海外の先端サービスを提供する会社に他人に先んじて投資するのはかなり高く広いアンテナと鋭い投資センスが必要になると思います。
海外の先端サービスが日本で導入される頃には、既にその会社の株価は上昇した後かもしれませんから。
小さな一歩でこつこつと。