ぽこぺんです。
ぽこぺんはFIREを目指しています。
別にぽこぺんだけではないと思いますし、むしろ最近はFIREブームと言われています。
でも、世の常ながら何かブームが起きるとそれに異を唱えるような意見も出てきます。
日経新聞電子版にFIREへのアンチテーゼとまでは言わないですが、そんなに簡単じゃやないぞ!とか本当にFIREは必要か?みたいな記事がありました。
・あなたは「FIRE」を目指すべきか?
・「投資で早期リタイア」ブームにひと言
上の二つの記事を批判しているわけではないのですが、
・FIREには多額のお金が必要
・短期間で資産を大きくすることは危険
・若くして引退してもヒマになるだけ
なんて話は散々言われてきている話ですよね。
でも、この二つの記事で「ちょっと違うな」と感じるのは、働きたくないからFIREしたいというのはいいんだけど、働きたくない理由と言うのがあんまり考慮されていないのではないかという点です。
そもそも、仕事が楽しくて、充実していて、人間関係も良好で、その上スキルアップも出来るのであれば、FIREブームになってないんではないかと思うんです。
確かに、収入が少なくて資産運用するというのはあるかもしれません。
でも、今のFIREブームの特徴は、「お金を増やしたい!」ではなくて、「お金を増やして引退したい!」なんですよね。
ここがポイントだと思っています。
つまり、働ける年齢でも、もう働きたくないんだと。
昔からお金持ちになりたくて投資をしているという人はたくさんいたと思います。
でも引退を目指していたわけではないんでしょう。
または、引退してから投資を楽しんでいたのかな?
だって投資をしない多くの人にとって、投資をしているというと、老人というか年配の方のイメージがありませんか?
でも今は、グローバルな競争環境の中で、大企業に入ってもいつ会社が倒産するかわからないし、年功序列や終身雇用は崩壊しつつあるし、給料は上がらない上に、税金や社会保険料などの取られるものは増えています。
昔以上に労働者は報われない世の中になっています。
そのくせ、仕事で求められる水準は上がっているし、バブル期のようないい時代を過ごしてきた中高年が上司にいて、苦労する人が多いのではないでしょうか?
さわかみファンドの澤上さんは労働者というより起業家なので、そもそもこういった話をする上でぽこぺんの様なサラリーマンとは立場が違うので、というか、どちらかと言えば対極にいるので、理解するのは難しいのかもしれません。それにしても、いくら日本株前提とはいえ、普通にFIRするのに3億円は必要というのは…笑。
よく、仕事では石の上にも3年みたいなことを言われたり、年を取ると仕事が楽しくなるみたいなことを聞きますが、それも今は昔の話だと思います。
年を取って年功序列で自分の地位が上がれば、使える部下や予算も増えるので、そして自分が部下に指示を出す側なので楽しくもなるでしょう。
3年のうちに新しいスキルを身に付けていけるなら楽しいかもしれません。
でも、今や年功序列は崩壊しています。少子高齢化でどこも人手不足になっており、後輩が入ってくるかはわからない上に、新人のころと3年経ったときにどんなスキルの違いがあるのでしょう?
だって、入社した時からすぐに仕事を覚えろと言われ、3年目でも5年目でも大したスキルの差はないのではないでしょうか?
今回紹介した日経新聞の記事を書かれている方々は、お世辞にも若いとは言えないですよね。
その意味では上に書いたような思いはあまり実感としてないのかもしれません。
FIREがどうのこうの言う前に、なぜ働き盛りの世代でFIREがブームになるのか、これを企業や政府は真剣に考える必要があるのではないでしょうか?
内閣府の調査では、日本には100万人以上の引きこもりがいると言われています。
そのうち15歳~39歳の若年層は約54.5万人。
40歳~64歳までで61.3万人だそうです。
こうした人とFIREを目指す人、潜在的にFIRE願望のある人を含めたら、どのくらいの人が労働や社会生活から脱したいと思っているのでしょうか。
FIREを目指すから労働を始めたわけではなく、労働があるからFIREが生まれたはずです。
それはなぜなのかということを偉い人達には考えてほしいですね。
そしてFIREを目指す人を顧客に持つような金融関係の人達には、それを支えてあげてほしいと願います。
ぽこぺんはFIREというのは、若年層や労働者に日々の生活の目標を与える素晴らしい解の一つだと思います。
FIREに反対するような意見や難を示すような意見には耳を傾けず、目標と決めたなら雑音無視で邁進すべきだと思います。
小さな一歩でこつこつと。